ザ・スクロース

ゆかいならば

枕元でベルが鳴る にやにやした、目やにはやめにして
生卵に食パンをひたひたにひたした日

「金曜日に世界が滅ばないけどちょっとふざけ出す」
「キンモクセイのにおいが金魚のそれとこっそり入れ替わる」

間違えた答えを称えて笑えた 名前で悶えあえた
万々歳! バカらしいくらいがいい ゆかいだな
恥じらいはしないが誤解がこわいな 意外とふがいないな
まあいいや バカにしてもらえばいい
ゆかいならばちょうどいい

真暗闇の中がなる しばしばした目、しばし休ませて
なまあたたかい潮風としらじらと白ける陽

「『金メッキの世界よ、はがれないで』と今日も祈ります」
「キンカンのいいにおいも金魚のそれとやっぱり入れ替わる」

戸惑ったよ だって「身勝手だね」って叱ってもらっちゃった
万々歳! バカらしいくらいがいい ゆかいだな
はにかんだ時間は油断してたんだな なんて危険なんだ
もういいや バカにしてもらえばいい
ゆかいならばちょうど――

間違えた答えを称えて笑えた 名前で悶えあえた
万々歳! バカらしいくらいがいい ゆかいだな
恥じらいはしないが誤解がこわいな 意外とふがいないな
まあいいや バカにしてもらえばいい
ゆかいならばちょうどそれがいい

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