ザ・スクロース

ラジオ

お布団に潜ってあれやこれや
巡りすぎるそばで

ノイズを縫ったあなたの声が
ひねてふさぐ心を

開きはしないがふわっと触った
晴らしもしないが続く雨を喜べた
どうでもいい言葉で寄り添ってくれた
にやって笑えた

孤独を知ったあなたの声が
ぼくの嫌なところを

直しはしないがちらって覗いた
指摘もしないが受け入れられた気がした

どうしようもない話に救われた
暮らしはひどいが悪くはなかった
世界は頭の中でどこへでも行けた
なんてことだ! 気づけば大人じゃないか
寝ちゃったみたいだ

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