ザ・スクロース

そのにのに

毎夜毎夜 架空の虫が鳴いている
いつからだったんだっけな
ぴかぴかのシルバー胴体
生成りの風合いを活かしたリネンの羽
これがダサくてしょうがない

どっかんと生まれた泥海に浮かんだ方舟
天の気まぐれ ならば件のささくれ
砂を吐いた日 むせび泣いた日
その次の日——

「太陽、太陽」目をそらさずに呼んでいた
それからどうなったっけな
「木漏れ日は天使の淫夢」と
お茶を濁す少年少女は双子で
あとは君に恋した

すってんと転んだきらめきと歪んだ交差点
線も連なってまるで無限のアナロジー
それってなんだろう……わからないのだ

なんだってやれそう そんな顔しておこう
どうして泣くの? だから嫌いだ

ぺったんと寝転んだ プラセボに毒あたるホリデイ
みんなもと通り つまり「やばいぜベイベー」
これでいいかな これでいいなら、またいつの日か

毎夜毎夜 既存の鳥も——

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